音楽と読書とゲームと。
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新世界より/貴志祐介
たいへん面白かった。ファンタジー好き(というよりゲーム好きかな?)ならば読んで損はないと思います。
人間が魔法みたいなものを使えたりおかしな生物がたくさん出てきたりするけれど、
描写じたいは極めて現実的で残酷だったり陰惨だったり。
以下のようなことばにピンと来る方は是非(というかぼくが面白いと思ったもの)。
・呪力(魔法)
・文明崩壊後の日本
・ディストピア
・悪鬼、業魔
・愧死機構
・リアルファイアブレス
特殊能力系が出てくるお話では大体能力使用には何らかの制限があると思うんですが。
このお話は「もしその制限がなかったら」に対するひとつの答えになってる気もする。
(MP切れとか才能の差はあるにしても)
以下ねたばれ。
・呪力の起源が人間の観測云々という話があったので、バケネズミに呪力が発生するとかそういう展開かと思ったんだけど違った。
でもバケネズミの正体というか出自が明かされたときにナルホドと思った。
あとやっぱり呪力で戦争したら全滅しか道はないのかしら。
・ラスボスが二人の子どもだっていうやるせなさが素敵。
・愧死機構が決め手なことに感心。どこがというと、奇狼丸が死んでるところ。奴のメンタリティは理解しきれないけど潔くて格好いい気もする。
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